北九州市立大学同窓会

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北九会会報用 明治大詩吟研究部70周年大会に参加して

 わが部の元剣武師範、故渡邉譲治先生(元北九州市議、本学後援会顧問)を通じご縁がある明治大詩吟研究部の創部七十周年記念大会が10月東京で開かれ、後輩の山本宏二君(S52営)と賛助出演させていただいた。
会場は駿河台の明大本部に近い日本教育会館ホール。渡邉先生が明大詩吟部初代主将を務め、全国学生詩吟・剣武・居合道連盟結成にも尽力された歴史から、記念大会には明大のOB、現役部員のほか関西、岡山両大の吟詩部、早稲田大稲吟会、龍谷大龍吟会と本学の計5校23人も列席、吟詠などを披露した。我々は、武田信玄、上杉謙信の決戦を詠んだ詩「川中島」を、山本君の吟に合わせ田川が剣武を演じ、祝意を表した。
昭和30年代初期に創部された明大と北九大だが、本学は、残念ながら昭和61年の卒業生を最後に部がなくなり、OB会として活動をしている。一方の明大は学生吟界の牽引役として長年活動して来られた。石川隆OB会長によると、コロナ禍の約3年は「部存続の危機」だったが部員らの奮闘で乗り切った。
今春の卒業生の方に苦闘を振り返ってもらった。キャンパス閉鎖、授業はオンライン、部室も使えない、と八方ふさがりの中、「絶対に廃部にはしない」との決意のもと、SNSをフル活用して、詩吟の魅力や部の紹介を発信、学科履修の手引きや大学周辺の人気スポット案内など、「できる事は何でもやり」新入生を勧誘し、部への心をつないだという。現在25人の部員が漢詩などの研究、吟の研鑚に打ち込んでいる。
印象的だったのは、卒業後も指導者として詩吟を続け、また薩摩琵琶や居合など詩吟にゆかりがある古典芸能や武道を続けておられる方が多いことだ。この日の舞台でそれぞれ披露されたが、鍛え抜き説得力抜群の吟、関門の瀬戸での源平合戦を現実に見ているかのような「平家物語」壇ノ浦の段の迫力ある琵琶語りに唸らせられた。
 「創部80、90年、百年を目指そう」と呼びかけられた石川OB会長の声に力があり、実現は確かだろうと思った。

吟詠部OB 田川憲一(S50英))