北九州市立大学同窓会
総会
令和75回総会

あいさつする土田会長

進行を務めた山口雅也理事
「待っとうちゃ、みんな来んね!〜語り合おう あの日を〜」をキャッチフレーズに掲げた北九州市立大学同窓会第75回記念総会が10月26日(日)、北九州市小倉北区のリーガロイヤルホテル小倉で開かれた。
総会には、同窓会の全国各支部の代議員や一般会員、来賓ら約350人が参加。司会の山口雅也理事(H14・経情)が冒頭、昨年の総会以降に亡くなった会員への1分間の黙とうを呼びかけ、参加者全員が起立して物故者の冥福を祈った。
続いて応援団長の宮武奈穂さん(4年・中国)、副団長の武富玲奈さん(3年・英米)、元応援団長の松下小夜子さんのリードに合わせ、参加者全員で懐かしい校歌を斉唱。締めくくりに大学の発展を祈って「フレー、フレー、北九」の元気いっぱいのエールが送られると会場から拍手が湧いた。
挨拶に立った土田久好同窓会長(H05・政治)は「大学ランキングで上位に入ったことなど母校発展の話題に、同窓会支部の皆さんは一番目を輝かせる。誰もが無理なく楽しめ、役に立つ同窓会活動を目指し、各支部で多世代間交流ができる取り組みも進んでいる。大学創立80周年を迎える来年に向けて大学と歩調を合わせて盛り上げていきたい。今後とも積極的に同窓会活動に参画してほしい」と述べた。
その後、土田会長から令和7年度の功労表彰者4人を紹介。続いて松田弘志同窓会幹事長(S50・国文)が令和6年度の事業報告と決算報告、令和7年度の運営・活動方針と予算について説明して総会を終えた。

校歌斉唱

会場前(ロビー)での受付風景
講演「俺の人生、酔生夢死〜北九大に呼ばれたね〜」タレント
岡本啓さん講演
同窓会総会に続き、タレントの岡本啓さん(H04・経営)が「俺の人生、酔生夢死〜北九大に呼ばれたね〜」と題して講演。岡山県津山市の高校を卒業して北九州大に入学し、アルバイト、サークル活動、ゼミなどに明け暮れた学生生活を面白おかしく振り返った。

歩いてきた道について語る岡本さん
さらに卒業後にミュージシャンを目指して上京するも夢破れ、友人を頼って北九州や福岡で就職活動をする中で偶然、地元のテレビ番組のリポーターに抜擢されてテレビやラジオで活躍するようになった経緯を説明した。その中でも29歳で北九州に戻って失意のどん底にいた時期に、大学のゼミでお世話になった白石馨教授(2007年に76歳で死去)の自宅を何度か訪れた思い出を披露。普段は飲めない高価な酒を振る舞われ、説教されることもなく、優しく包み込むように話を聞いてもらえたことで心が救われたと語った。
そして「今こうしてテレビやラジオの仕事で食べられるようになって、先生、もう心配しなくていいですからねって挨拶したかった。あの時はお世話になりましたと感謝の言葉を伝えられなかったことを今も後悔している」としたうえで、「私は『酔生夢死』という言葉を、本来の意味ではなく、酔ったように生きて夢見て死ぬことと勝手に解釈し、そのように生きていけたらいいなあと思っている」と述べた。そして、「人生には縁があって今がある。今日もいいご縁をいただいてここに呼んでいただいた。僕は北九大に来て良かったと思うし、北九州はまだまだ元気で大好きな街。皆さんもいろいろな人とのつながりを大切に楽しく充実した人生を送ってほしい」と呼びかけ、笑顔で講演を締めくくった。

「人生には縁があって、今がある」

会場の空気はあたたかかった
懇親会
和みの輪、友好の輪 会場に満開

竹本さくらさん

門馬睦男副実行委員長

土田会長

森幹人実行委員長

柳井雅人学長

福島宏治後援会長
懇親会は午後0時15分、小倉北区のリーガロイヤルホ
テル小倉3階エンパイアルームで始まった。進行は、北九
州市立大学放送研究会の竹本さくらさん(米英1年)。在
学生に司会をお願いするのは前年に続いて2度目で、竹
本さんの落ちついた進行で、会はスムーズに進んだ。
この日の参加者は329人と、前年を若干上回った。今回、
総会・懇親会パンフレットに協賛広告を出してくださった
方を初めて招待し、17人が参加してくださった。ありがと
うございました。また53人の学生に会の運営などを手伝っ
ていただいた。ありがとうございました。
門馬睦男副実行委員長(S57・政治)が開会の言葉。続い
て、土田久好会長、森幹人実行委員長(H07・政治)が、それ
ぞれ手短に挨拶。来賓を紹介した後、代表して柳井雅人北
九州市立大学長が「北九州市立大学は学生数6,700人と、
全国の公立大学のうち3番目の規模を誇り、全大学の中
のランキングも上位5%に含まれている。体育系、文科系
を問わず学生の活動も活発で、インカレ、パラリンピック
に出場している人もいる。ひびきのの学生はロボカップ世
界大会で優勝に輝いた」「令和9年4月に新設する情報イ
ノベーション学部には多くの高校生が志願するという話
を聞いている。その前年に迎える大学創立80周年へのご
協力をお願いしたい」などと挨拶した。
続いて同窓会員の国会、県議会、市議会議員を紹介。パ
ンフレットに協賛広告を出していただいた方々が「紅白の
リボン」をつけて参加していただいていることを紹介し
た。猪原唯(いはら・ゆい)学友会中央執行委員長が「学友
会の立て直しを目標に活動している。真に自立した運営を
するには、さらなる努力が必要です」などと力強く挨拶、会
場から大きな拍手を浴びていた。後援会の福島宏治会長
(S57・経営)の発生で乾杯。会場にはグラスの音が響き、一
気に談笑の輪が広がった。
午後1時が過ぎると、アトラクション。最初に登壇した
のは、チアリーディング部の16人。主将の古道真麻(こど
う・まあさ)さん(地域創生学群3年)の案内で、舞台いっぱ
いに華麗な、はつらつとした演舞を披露し、会場の雰囲気
を盛り上げた。
続いて、少林寺拳法部。キャプテンの山本祥子さん(地域創生学群3年)ら16人が、福万浩監督(H13・比較文化)の
説明に沿って、突き、蹴り、投げの技をテンポよく披露。舞台
に投げられた際の受け身の音とともに、会場を沸かせた。
最後はジャグリングの中尾浩一さん(H22・政策)。在学
中に大道芸愛好会(現・クロワッサン)で始め、今も趣味と
して続けているという。出演は今回が2度目だったが、そ
のパフォーマンスはより大きく、華やかになっていた。特に
ぐるぐると回すと「We Love 北九大」などの輝く文字が現
れる演目に会場は大感激、盛んに拍手を送っていた。
続いて、福引抽選会。山口雅也理事(H14・経営情報)と
実行委員の井上和樹さん(S56・経営)、溝口未信さん(H27・
地創)の進行で、土田会長、森実行委員長、柳井学長が次々
にくじを引き、当選者が発表されるたびにどよめきや拍
手、口笛も。当選者の中には「昨年も当たり、今年も当たっ
た。うれしい」とほおを紅潮させる女性もいた。
来年の総会・懇親会を担当する当番期への引継ぎを終
え、懇親会もいよいよフィナーレ。権藤喜美恵副実行委員
長(H26/R02・院)の閉会の言葉、万歳三唱の後、参加者全
員が会場いっぱいに輪をつくって肩を組み、逍遥歌と校
歌の斉唱。応援団OB会会長代理の岩佐真治さん(S53・経
済)のリードに声を張り上げた。
会場では、同窓会の学生応援プロジェクト「夢に向かっ
て〜チャレンジGoGo!」に採択された学生たちの成果発表
の様子を映像で流したり、「北九大オリジナルグッズ考案
プロジェクト」や「平成筑豊鉄道沿線活性化プロジェク
ト」、「生協で販売する商品企画」の各チームが活動の紹介
をしたり、グッズ販売をしたりした。さらにビジネススクー
ルの久保田由香さんが実行委員長を務める「門司港きつ
ねの嫁入り行列」のPRブースも設けられ、白無垢の花嫁姿
がひときわ参加者の目を引いていた。

臨時代議委員会
一般社団法人北九州市立大学同窓会の臨時代議
員会が10月25日(土)、小倉北区のリーガロイヤルホテ
ル小倉で開かれた。今回もオンラインは採用せず、会
場への直接参加方式で行った。
今泉建理事(H16/23・行政/院)の司会で開会。冒
頭、挨拶に立った土田久好会長(H05・政治)が「同窓会
活動は、各支部とも特色のある取り組みを行っておら
れる。だれもが無理なく参加でき、立つ活動になって
いる。引き続きよろしくお願いしたい」と述べた。
5月の定時代議員会以降、新たに代議員になった
2人を紹介後、議長に菅野修一代議員(S49・経営、関
東支部長)、副議長に津田洋明代議員(S56・経営、長崎
支部長)を選出。代議員は代理を含め出席44人、委任
状10人(定数60)。
このあと、議事に移り、決議事項の第1号議案「個
人情報保護規定の改正について」は全員が承認。続い
て、報告事項に移り、「事務局就業規則」、「事務局職員
給与規則」、「事務局長選任及び事務局職員採用規
則」、「旅費規則」の各改正案、2025(令和7)年度功労
表彰者、同年度上半期の事業報告と予算執行状況に
ついて報告し、臨時代議員会を終えた。

