北九州市立大学同窓会

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支部組織

神奈川支部

江ノ電とウオークで自然と歴史を楽しむ
 

 初秋の気配を感じる9月下旬に【湘南の潮風を浴びて歴 史と景観を楽しむ】と題して、第38回神奈川ハイクを実施 した。
 JR鎌倉駅に集合した一行8人は、効率的に移動するため 江ノ電の1日乗車券を活用。まだまだ夏の日差しの湘南海 岸沿いに江の島までの景観を楽しみ、各所で鎌倉時代等の 歴史に触れた。
 最初の下車駅は長谷駅。736年創建の鎌倉の古刹「長谷寺」 で、わが国最大級の木像十一面観音菩薩像(9.18m)を拝観、 広い境内を散策した。その後、6月にオープンしたばかりの 93歳のはり絵画家のギャラリーを訪ねた。民家の中にある 狭い展示館であり、はり絵とは思われない精巧な、美しい色 彩の日本の四季を題材にした作品に、一同はすっかり魅了 され、おもわぬ《芸術の秋》を味わうことが出来た。
 北条氏滅亡時の古戦場、稲村ケ崎の高台の公園で、遥かに 江の島を眺めながら昼食後、七里ガ浜沿いに海のオゾンを 浴びつつウオーキング。鎌倉高校前駅のベンチでは電車1 本やり過ごして、すぐ目の前に広がる湘南海岸や江の島の 景観を満喫した。沖では青い海と砕ける白浪を多くのサー ファーが楽しんでいた。
 腰越駅で下車後、源義経が兄の頼朝から鎌倉入りを拒否 されて逗留した「満福時」を訪れた。屋島・壇ノ浦と平家を滅 ぼし、1185年に帰ってきた義経は、兄頼朝の怒りを解くため にこの寺で嘆願文を書いた。これが〈腰越状〉と言われてお り、その後義経の逃亡生活が始まるわけである。本堂には、 義経の歩んだ人生を32面の襖絵として、鎌倉彫の技法を取 り入れた漆画が見事である。
 悲運の英雄を偲んだ後、江ノ島へ移動。江島神社を参拝し 島内を散策、好天に恵まれ有意義な初秋の一日を過ごした。

支部長 神崎英昭(S41・米英)

北友会会報第113号(平成27年12月25日発行)掲載