北九州市立大学 同窓会
同窓会支部神奈川支部>支部だより(平成20年11月)
同窓会トップへ

支部だより(平成20年11月)


第16回神奈川ハイク便り


 暑かった夏も一段落した9月27日(土)に、第16回『開港150年を迎える横浜タウンハイク』を
実施した。

 開港後の横浜は、世界に開かれた港町として内外の経済交流の場となり、数多くの欧米文化
が入って来た。街には明治・大正・昭和初期の建築物を今でも多く見ることができる。
そこで今回は、慣れ親しんでいる街ではあるが、潮風に吹かれながらレトロな気分に浸り、少し歴史を
再確認しようと言う企画であった。

 まず、最初に向かった県立歴史博物館では、石器時代、縄文、弥生時代から鎌倉、江戸時代
までの遺跡や資料の展示、ペリー来航から文明開化の状況など、系統的に貴重な資料が陳列さ
れている。幸にも、館内ではボランティアの方の解説を聞きながらまわることが出来、あっという間の
1時間30分であった。 この博物館の目玉の一つは建築物である。明治37年横浜正金銀行本店
(その後東京銀行)として建造された国重要文化財である。ネオバロック様式の荘厳なたたずまいは
何時見てもうっとりさせられる。

 次に訪れたのは、開港50周年を記念して大正6年に竣工したルネッサンス様式で、赤レン
ガの鮮やかな横浜開港記念館である。こちらも国重要文化財であり、2階席からなるクラシッ
クな大講堂、幾何学模様の大きな窓飾り、遣米使節団が乗ったポーハタン号などの巨大なステ
ンドグラス、黒光りする階段手括りの細かな彫刻など、我々の目を魅了する物が随所にあった。
その他、コリント式柱頭を持ち正面には約12mの高さで16本の大円桂が目を引く昭和11年
建造の日本郵船ビル、わが国最初の鉄筋コンクリート製4階建ての三井物産ビルを見てまわった。
コースの最後は、日米和親条約が締結された由緒ある地に建つ横浜開港資料館である。旧館
は、昭和6年建造の格調高い石造りで、昭和47年まで英国総領事館であった。今回の目玉の
一つは、開催中の企画展『白船来航−米大西洋艦隊に沸く横浜・束京』を見る事であった。けっ
して''黒船来航''の間違いではありません。今から丁度100年前、白く塗装した16隻からなる米国
大西洋艦隊が、世界一周の途中に横浜に入港した。ペリー来航から55年目であり、当時の
日本は日露戦争に勝利し、満州の利権や太平洋での影響力をめぐって米国との対立が静かに
深まりつつあった。そんな状況下で16隻もの大艦隊の世界巡航は、米海軍力を誇示する事も
目的の一つであったと思われる。
 
 滞在中の8日間、政府をはじめ横浜・東京では様々な団体が歓迎行事を繰り広げた写真や新聞
記事などが数多く展示されていた。そのような過去があったことを知ったのは初めてであり、友好
と対立が交叉していた日米関係史の1ページとして興味深く見る事が出来た。