北九州市立大学 同窓会
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現状と展望

 

21世紀を迎え、情報化、国際化などが急速に進み、学校に籍を置く教職員は本当に大変な時代に突入したと言わざるを得ない。個々の机上には情報機器があり、先生方のメールの交換や調査書の作成に至るまで、すべての 面でこれに費やす時間と費用は大変なものである。

それに加えて学生・生徒指導に追われ、テレビや新聞で流れてくるニュースでは、学校関係のネタにこと欠かない有り様である。教師は師走に限らず、年がら年中走りまわ っているといっても過言ではない。

我が北九州大学 〔2001 (平成13 )年4 月から北九州市立大学へ名称変更〕 も全国の教育界に有能な人材を送り出しているが、特に 北九州市内に於ける卒業生教師の活躍は素晴らしい。

しかし、変化する時代にあって、教育の実践が如何に 困難かは皆様方が知るところである。当支部では市内の 先生方だけでも集まって、現場の声を踏まえて語り合い、 助け合い、支援をしていこうとのことから支部が発足し、ワシントンホテルに於いて何度か集まった。そして、今 のような形に落ち着いた。

しかし、時代が移り社会状況がガラリと変わり、学校 と家庭との教育のバランスが崩れ、多種多様な問題が出 てきた。そのために日常業務に追われ、集いの日を定め ても出席の約束が出来ないとの声をたくさんいただい た。

また、その通りで、何回かの集いを流会せざるを得なくなり今日に至っている。多くの同志からも力強い支援 の声をいただきながら、集うとなるとやはり多忙の声に 耳を傾けざるを得ない現状である。それ程教育の現場の 苦難は無言の中にも聞こえてくるような気がする。そう した中、支部の運営は非常に困難だし、集って語る時間 はないと言われればそれまでである。

それでも拙者が 「一杯やりながらどうですか…」と言うと、「いや、そんな時間、今の私たちには指定が難しいですよ」と返事が帰ってくる。朝から夜まで教師は大変だとの声は本当だ と感じている。

それと学生や生徒に限らず、親への心配 りも大変らしい。言動や態度や礼儀等を怠ると、これま た大変なことになると聞く。昼は両親も働きに出ておら れる、教師は夜の9 時過ぎから家庭訪問をし、保護者と 語り生徒指導をしている。これの繰り返しらしい。いや、 大変だ。私学にあっては、小学校、中学校、高等学校と 訪問し生徒募集の仕事もせねばならない。

平成20 年までに福岡も北九州も生徒は減る一方である。少子化と高齢 化の中で、皆、頑張っておられる。いやはや大変だ……。

日本の教育界も五里霧中の状態なのだと感ずる。日本 の繁栄は教育からと、今の森内閣でも改革案が示されて いる。 

でも待てよ、今の子どもはと題して、ある教育者 は脱人類という言葉を紹介した上で、(1)仮想空間を好 む(2)言葉を発しない(3)他人の気持ちが分からない(4)耐 性の欠如等をあげている。生徒達もまたストレス状態の 中で頑張っているが自分らしく生きられないでいる。公共心の欠如などわかっていて解決できないでいる。

一人 ひとりを大切にする教育を目標に支部の皆様方は現場で頑張っておられる。

支部の活動そのものはこのような厳 しい中にあるが皆わかっていると思う。従って不本意で あるが、現時点においては継続的休眠とするか、次の集 い開催へのステップとしたいと思っている。本当に残念 だが今の時点での支部活動は不可能に近い。

最後に、全 国で活躍されている現場の先生方に、健康を損なわれな いように祈り、エールを贈ってこの報告としたい。

支部長 田中 綜二